5期生 I・Kさんの自分へのインタビュー
[SBSに入ったのはなぜ?]
一番元のルーツを探ってみると、やっぱり家庭環境があります。
母親は特に信念があってそうしていたわけでもないのですが、
無農薬野菜や石鹸生活を私が小さな頃から取り入れていました。
子供の頃は、洗濯物に石鹸カスが残っていたり、歯磨き粉もいつもパックス石鹸の
ものだったので他の味のも使ってみたい!とか、
そんなにいいものとも思わずにいましたが、それでも当たり前に
それが生活に馴染んでいました。
父親は山や自然や旅行が好きなので、登山やハイキング、地方への旅行へよく連れて
行ってくれました。
小中学生の間は家族で市民農園も借りていたので、土に触れる機会もありました。
それで、東京に育ちつつも、自然が好きという価値観が持てたと思いますし、
環境には漠然といつも興味は持っていました。
また、両親とも手作りが好きだったので、裁縫やクラフトや、日曜大工など、自分で
作る楽しさも教えてもらいました。
が、高校、大学と進むにつれ、それをほぼ忘れ、自分が何をしていきたいか真剣に考
えることもせず、ぼぉ?っと遊んで過ごしていました。
その価値観を自分で再発見したのは社会人になってからです。
なんとなく入った電気系の会社に勤め、それがあまり楽しいとも、やりがいがある
とも思えず、けれど、じゃあ辞めて何がしたい?と考えるとわからない。
でも、私は何が好きなんだろう?と考えると、散歩や旅行が好きで、
美しい自然に出会うこと、古い町や知らない土地をぶらぶら歩くこと、
近所散歩のついでに草花の写真を撮っている時などが
一番の私のリフレッシュ法であり、特に自然の中にいるときが
一番リラックスするということや、他のことにはたいして熱中しないのに、
何かを作るときには熱中できること、などは再自覚し始めました。
7年前くらいにはじめて、会社の知り合いが主催する、年に一度の丹沢大山
(という子供も遠足でよく登る山)の清掃ハイキングに参加して、
それがとっても楽しいことを知りました。(今では毎年参加しています。)
それは、ゴミ拾いそのものの楽しさや自然の中を歩く楽しさのみならず、やっぱり、
少しだけでも自然に対して「いいこと」がやれたな?っという感覚ですね。
それがとってもうれしいということに、新鮮な発見をしました。
それがきっかけで、何か、自分のためだけでなくて、社会とか自然とか人々に恩返し
するようなことをやれたら気持ちいいだろうなぁと漠然と思い始めました。
それでもやっぱり、何をしたらいいのやら、自分にできる、そういう
「いいこと」って何だろう?
と思いつけない日々でした。
結局何も実行しないまま、真剣に考えることもないまま、時は過ぎ・・
そんなある時、3年前くらいでしょうか、友人からフェアトレードのピープルツリー
のカタログをもらいました。
恥ずかしながら、フェアトレードを知らなかったので、買い物で世界を変えられるの
か!!と本当に感激しました。
何をしたらいいのかわからない私にも、とりあえず、買い物という消費者の立場で
今すぐできることがあったんだ!
と、とってもうれしかったのです。
それがきっかけで、フェアトレードのお店を調べたり、行ってみたりしていている
うちに、カフェスローのことを知りました。
すぐに「スローイズビューティフル」を手に入れ、読みました。
ここに書かれていた価値観は、私にはとっても心地よく、
すんなりと、こっちの方向が理想だな?と思いました。
偶然、辻さんやカフェスローを始めた方たちが、私の出身大学の方たちだったこと
もあり、急速に興味を覚えると共に、
「自分より若い人たちがこんなかっこいい、面白いことをやっているのだから、私も
何かしなければ!」と感じ、まずは「知る」ことをはじめようと思いました。
手に入れた本やドキュメンタリー映画などで、地球の問題をかじって
みると、、、
「人間は地球という生命体の一部でしかない」ということを再認識すると同時に、
東京で安穏と考えずに暮らしているだけで、遠くの国の畑や農民を農薬で傷つけ、
戦争を援助し、罪のない子供も殺し、アマゾンの森林を伐採し、
動物を絶滅に追いやり、原発を田舎に押し付け、貧困を作り出し・・・、
知れば知るほど、無意識に「私」がやってしまっていること
を目の前に積み上げられる想いでした。
こんなにも知らずに暮らしていたのか・・・・と焦りました。
でも、やっぱり何をしたらいいのかまだわからない。
そんな時、カフェスロー経由で知った「膳」で本を買った際、膳の増永さんから
SBS5期生に応募してみては?とのメールをいただきました。
SBSのコンセプトにはすぐに共感し、私もそういう仕事なり生き方ができたら
いいなぁ、と思ったのですが、今までボランティアも何もしたことがないし、
何がしたいというビジョンもまだない私が入っていいのかな?とか、
すでに活動してきた方たちやビジョンを持っている方たちの中に入るには、
ちょっとまだ自信がないな・・・と躊躇する気持ちも強かったです。
でも、その気後れのせいでずっと何もしないできた自分も自覚していたし、
膳で買った本などを読むうち、
そんな私でも何かしらやれることがきっとあるのでは?、と思えるようにも
なっていました。
ここは一つ、縁だと思って入ってみよう!と5期生に応募してみたのです。
そんな感じですので、まだまだ、みなさんの面白いアイデアや実行力を刺激にして、
これから自分なりの「スロー」なものを探していきたいという段階です。
最近頭にあるのは、
ママになった友人がいっぱいいるので、その子供たちのためにも、
私が知ったばかりの食のことや六ヶ所のことなど、
自分が学んだことを伝えたい!という想いです。
でも、私の周りの友人たちは、まだスローな考え方も、行動する必要性も、
温暖化の本質も、六ヶ所のことも、食の問題も知らない人が大多数です。
その大切な友人達や毎日顔を合わせる会社の人達に、
どうやったらこの価値観を伝えていけるか。
仮に今、私が自分の「スロー」を見つけられたとして、私が会社を辞めても、
きっとこの会社のみんなはこのままなのかな・・・と思ったりします。
それじゃあ温暖化も止まらないよな・・・・と。
すでにスローな方向の活動やビジネスを実行されている方たちと、
なかなか自分のこととして環境問題を捉えられていない、
興味をまだ持てていない周りの人達、
その間を行き来しつつ、一緒に勉強してみようよと呼びかけたり、
自分が学んだことを共有してみたりすることが、今の私にできることかなぁ、
と感じています。
田中優さんの、
「一人が百歩先に行っても、みんなはそれを見失ってしまう。
歩調を合わせたみんなの一歩が大事。」
というお話を聞き、さらにその思いを強くしました。
最近は、スローな方向のイベントなどにはできるだけ友人を連れて参加するよう
にしています。
会社でも、マイ箸飲み会をやってみたり、六ヶ所の署名を呼びかけてみたり
してみて、少し免疫ができたので、今度は私が影響をいっぱい受けた
スローな本たちを貸し出してみようと考えています。
SBSのみなさんにヒントをもらいながら、ちょっとづつ周りの友達を巻き込み、
そして、一緒に学んでいく中で、何か自分のスローな生き方を見つけられたらな?
と思っています。
長くなりました。読んでくださり、ありがとうございました。
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