W. Aさん 「てなもんやよろず屋商売記 (落語形式で自己紹介) 」
- 2008年2月20日(水) 14:32 JST
- 投稿者:1年E組
####### <出囃子 でばやし> #######
(寄席の会場。出囃子の演奏が始まる
♪テケテンテン テンテケテンテン? )
(噺家 <はなしか> 訥々亭和久珍 <とつとつてい わくちん>
舞台袖から登場。座布団にすわる。
小拍子で見台をパチリと打ち、出囃子の演奏が終わる。)
####### <枕 (=前フリ) > #######
え?、みなさま。
このたびは1年E組、最初の課題ということで。
しかもまぁ、自分が自分にインタビューするなんていう、
なかなかにおもしろい、けれども、ちょっと難しい課題ですな。
「どんなふうにインタビューするのがえぇかいなぁ?」
と、まぁ私なりにいろいろ考えたんですけども。
一人の人間を、質問する側と答える側にわけて
インタビューするんやったら、
落語の形式がピッタリ来るんとちゃうやろか?
と、こないに思た次第です。
落語というのは、とかく、古臭いもんやと思われがちですが、
日本の生活文化と知恵の宝庫でして、
また、話術、所作、パントマイム的な動作、すべてに
わかりやすく伝える知恵が蓄積された、
すばらしい可能性を秘めた伝統文化やと思うんですな。
そんなわけで、たいへんヘタクソではございますが、
私を3人の人物に分けまして、
落語風にアレンジしましたインタビュー、
一席おつきあいいただければと願います!
(ふたたび、小拍子で見台をパチリ!と打つ。 )
####### <本 題> #######
おさき(=上方落語によく登場する女性キャラクター):
もし、ごめんください。もし。
家主(=大家):
あぁ、これはこれは。
こないだうちの町家に引っ越してきた、おさきはんでっか。
どうです?うちの町家には、もう慣れはりましたか?
おさき:
へぇ、町家はえぇんです。
西陣の落ち着いた雰囲気と、
オシャレな町家カフェやら、レトロな銭湯やら、神社仏閣やら、
えぇとこがいっぱいあって、えらい気に入ってます。
家主:
そうですか、それはよろしゅうおす。
おさき:
そやけど、家主はん、うち、もうかないまへんのや。
うちの店のお隣は、
いったいどんなお人で、どんなお商売してはるんどす?
家主:
なんや、誰のことですやろ?
おさき:
ほら、なんちゅう名前やったかいな、
「ぼちぼち」とか、「てげてげ」とか、同じ言葉のくりかえしの・・・
家主:
あぁ、それやったら、
「ワクワク」さんでっしゃろ。
おさき:
そうそう、その「ワクワク」さん、どすねんけど。
引越しのご挨拶に大徳寺納豆でも持っていこ、思て、
なんどもお店の戸を叩いてるんどすけど、
ちぃとも、お店にいはらしまへんのどす。
朝になっても店を開けはらしまへんし、
そうかと思たら、夜帰る頃にまだ灯りがついてるみたいやし。
一日中出たり入ったり、いろんなお客さん連れてきたり、
じぃっと部屋にこもってブツブツ言うたり、一人で笑てたり・・・
なんや、だんだん不安になってきましてん。
まさかとは思いますけども、
駅のポスターで見かけるような、怪しいお人やないやろか・・・?
家主:
あぁ、そう言われると、たしかに見かけ怪しいなぁ。
おさき:
・・・やっぱり、お上に届けたほうがよろしいんちゃうやろか?
家主:
いやいや、まぁ、パッと見ぃはあやしいけど、
お宅さんも、話を聞いてみはったら納得がいくと思いまっさ。
ここは一つ、直接本人を訪ねてみまひょ。
(トントン!と、見台を叩く)
もしもし、ごめんください。ワクワクさんはいはりますか?
ワクワク:
ふぁ?? あ、これは家主はん!
仮眠してたもんで、こんな寝ボケ顔ですんまへん。
なんにもない事務所ですけど、まぁ上がっとくんなはれ。
家主:
ほな、上がらしてもらいます。
なんや、あいかわらず、机の上ぐちゃぐちゃでんなぁ。
ワクワク:
いや、お恥ずかしい。
月末も近いもんで、いろいろと追われてますんやわ。
おさき:
・・・追われてる?
家主はん、やっぱりこの人、あやしぃわぁ!?
家主:
まぁまぁ、話は最後まで聞きなはれ。
仕事の締め切りでっか?
ワクワク:
へぇ、左様です。
おさき:
なんや、ちょっとガッカリ。
家主:
これ!
ワクワク:
おや、そちらさんは?
家主:
あぁ、こちらは、おとなりのお店に越して来はった、
店番の、おさきはん。
おさき:
はじめまして。
引越しのご挨拶にもうかがえずじまいで、えらい失礼してます。
ワクワク:
いえ、いえ、とんでもないことです。
仕事がら、出たり入ったり留守がちで、
ご迷惑をおかけしてます。
おさき:
いや?、ご迷惑やなんて、いややわぁ。
けど、なんで毎日そんなにバラバラな生活してはるんどす?
家主:
この、ぐっちゃぐちゃな机の上が、ヒントですな。
おさき:
へぇ?なんや、パソコンや、本や、カメラや、色鉛筆やら絵の具やら、
いろんなもんがごちゃごちゃに並んでますけど?
家主:
この人のなりわいはな、「よろず屋」 なんですわ。
おさき:
「よろず屋」 ?
ワクワク:
へぇ。
ホームページ制作、写真撮影、企画、取材、コーディネート、
デザイン、イラスト、パソコン講習の講師などなど、
いろいろ商いさせてもろてます。
おさき:
それで、毎日バラバラな時間に、
バラバラなお仕事してはるんどすか。
ワクワク:
へぇ、そういうことです。
そやけどほんまは、もっともっと手広う、
よろずの商いをしたいと思ております。
ゆくゆくは、環境系の仕事やら、セルフビルドやら。
なんでも、自分の手で作ることに興味関心があるんです。
それも、環境と共存するやり方の、ものづくりに。
おさき:
まぁ、えらいお話が大きいおすなぁ。
家主:
セルフビルドいうたら、このお人の町家事務所も
元々はふつの畳敷きの部屋やったんを、
自分らで設計考えて、大工仕事して、仕上げはったんですわ。
おさき:
あら、まぁ、そうですのん?
ワクワク:
へぇ。そこからストローベイル建築(わらの家)とつながりが出来まして、
スローデザイン研究会とつながり、ナマケモノ倶楽部に入りました。
ナマクラ主催のオーストラリア・スローツアーでは、
ナカムラさんというおもしろいおじさんとその仲間たちと知り合いになりま
して、
それがご縁で、今ではスロービジネススクールでも勉強させてもろてます。
おさき:
まぁ、えらい見境もなく、
なんにでも手出したり首突っ込んだりしはりますなぁ。
ワクワク:
へぇ、まぁこれは、私の性分といいましょうか。
なんでもいろんなことを、
自分の自身の手でやってみたくて、作りたくって、
しょうがないんですわ。
家主:
というと?
ワクワク:
もとはいえば子どもの頃に、
親にほとんどオモチャを買ってもらえなかったもんで、
家じゅうのお菓子の空き箱やら、缶やら、木切れやらを集めて
自分で作るしかなかったもんで。
三つ子の魂、百までと言いますが、
それが私の性分に刷り込まれてしもたみたいです。
家主:
あんたはんも、それなりに苦労してはりますなぁ。
ワクワク:
へぇ、まぁ、最初は苦労に思たんですけど、
そのうちだんだん、作ることが楽しくなってきたんですわ。
おかげで、物がどうやって作られたのか、
つねに考えるクセもつきました。
家主:
たとえば?
ワクワク:
たとえば、ロボットのおもちゃが欲しいなぁと思たら、
もちろん自分で作るしかありまへんので、
オモチャ屋さんの前に何分も立って見つめるか、
友達の家のロボットのオモチャをじろじろ眺めまわして、
どうやったらこのオモチャが作れるか、考えるわけです。
頭の中で、ロボットを分解して、組み立ててみるんですな。
「元々の材料は何か?」
「どんな工程を踏んでるのか?」
考えていくと、だんだん、作り方がわかってくるんです。
家主:
ほう、なるほど。
ワクワク:
そのクセがオモチャ以外にもどんどん広がって、
今も、スーパーに並んでる品物を見ると、たいがい考えます。
おさき:
けったいなクセどすなぁ。
ワクワク:
逆に言うと、それさえ分かれば、
スーパーで買わなくても、自分で作れるという自信もつきました。
それが、「なんでも屋」 をやるベースにもなっています。
それから、工作に使った材料をとおして、
なんか変なニオイがしたり、味や手触りがする素材に触れるうちに、
五感を通して、体に悪そうな素材を見分ける感覚がついたように思います。
それが、環境のことを考えるベースになってると思います。
家主:
なるほどなぁ。
転んでもタダでは起きんお人ですなぁ。
おさき:
そやけど、そないによろずの商いを、
ほんまにぜんぶ出来てはるんどすか?
見たところ、お商売と言うても、お一人で全部やってはるみたいやし。
ワクワク:
そうなんです。
もちろん、最初からあれこれ手を広げたわけやなく、
少しずつ、商いの種類を増やしていったんですけど・・・。
あれこれ手を広げるのはえぇけど、
私の仕事は、それなりの品質を保ってるんやろか?
お客さんは、このレベルでお金を払ろてくれはるんやろか?
昔は私も、それがえらい不安でした。
そやさかい、せっかくご注文いただいたお客さんの
足だけはひっぱらんように、少しでも力になれるように、
私なりにいつもベストを尽くし、心を尽くさしてもろてるつもりです。
おさき:
あら、ちぃとは、まともなこと言わはるやないの。
ワクワク:
そやけど結局、私の仕事がええのんか、あかんのんかは、
お客さんが判断してくれはることや、
言うことがやっと分かってきました。
お客さんが私の仕事を見て、
それで満足していただいて、お金を払うてくれはったら、
それで商いというのは成り立つのや、と学びました。
おさき:
・・・そんな甘いもんで、ええんでっしゃろか?
ワクワク:
たしかに、甘いと言われれば、そう言えるかもしれまへん。
ただ、自分の満足とお客さんの満足を分けて考えることが、
実は仕事を長続きさせる上で大事なんやないか?と、
最近では、こない思うようにもなってます。
おさき:
なんや、都合のいい理由づけのような気もしますけど。
家主:
まぁまぁ。
仕事いうのは、100人100様のやり方があるんかもしれまへん。
ワクワク:
そやけど、私もはじめた頃は、
いつ仕事がなくなるやろ?
いつ路頭に迷って物乞いでもするはめになるやろ?
と、心配でたまらんかったんです。
ところが、気がついたら自営業も満7年を迎えて、
今年でいよいよ8年目に入ります!
家主:
うちの町家に移ってきはってからも、もう5年目になりますな。
家賃もちゃんと払てもろてます。
おさき:
へぇ。
・・・ほな、いちおう信用はおけるお方いうことどすな。
家主:
・・・まぁ、そういうことです。
ワクワク:
そしてまた不思議なことに。
その間、自分から他所へ営業に行ったことは一度もありまへん。
仕事を下さいと、お願いしたことは、一度もないんです。
むしろ、私にはとてもでけんと、お断りしたことが多いくらいで。
ぜんぶ、お客さんが、お客さんを、呼んでくれはるんです。
これは、自分の力だけに頼ってるからやのうて、
人様の力で生かしていただいてるからやと、ほんまに思います。
家主:
ほう。年のわりには、えらい、殊勝な心がけですな。
おさき:
見かけにも寄らず・・・。
家主:
しぃっ!
おさき:
つでに見かけのこと言うたら、なんどすけど、
このお方、ちょっと華奢ていうか、体弱そうていうか、
はっきりいって、ちょっと貧相ていうか・・・
家主:
これ、これ!
ワクワク:
まぁ、さっきから黙って聞いてたら、
気持ちのえぇくらい、言いたいこと言うとくれはりますなぁ・・・。
どたしかに、この貧相な見かけのおかげで、うちのお客さんらは
「この人に仕事出してあげな、飢え死にするんやないやろか?」
と気の毒に思て、私に仕事くれてはるんやないやろか?
とどきどき思うこともあります。
じっさい仕事のついでに、なんやかやいうて
食べものをぎょうさんお土産にもろたり、
何かいうたら、「これ食べていき」、「あれれ持って帰り」、
「ちょっとやせたんやないか?」「ごはんちゃんと食べてんのか?」
言うて、えいら心配してもろて・・・。
おさき:
なんや、聞いてる私まで、なさけなくなってきますわ・・・。
今日もちゃんとごはん食べましたんかぃな?
家主:
まぁまぁ、最近はやりの、デキそうでイケてそうな人ばっかりが
商売がうまくいくとはかぎりまへんからなぁ。
世の中「勝ち組」「負け組み」みたいな考え方だけでは、
説明のつかんことも、ぎょうさんあるんとちゃいますやろか。
ワクワク:
ほんまです。
弱いところも隠さんと、人と人とが腹をわって信頼しあって、
関係をきずきながら仕事をすすめていくやり方っていうのは、
一見格好わるいし効率も悪いですけど、なかなか誠実なやり方やないか?
これもひとつのスロービジネスのあり方やないか?と思てます。
おさき:
まぁ、都合えぇこと、うまいこと言わはるわぁ。
ワクワク:
それから、私が「よろず屋」をしている上で、
いつも心に留めている言葉があります。
ビル・モリソンはんの著作
『パーマカルチャー』いう本ののまえがきに、
こんな面白いことが書いてあります。
「私はタスマニアの小さな村で育った。
必要な物は何でも自分たちでつくった。
靴も自分でつくったし、金属の細工もした。
魚も獲ったし作物もつくったし、パンも焼いた。
仕事を一つしか持っていないという人は見たことがなかったし、
およそ仕事と呼ぶべきものを持っている人はいなかった。
誰もがみんないくつものことをして暮らしていた。」
同じようなことが、『パパラギ』にも書かれてあります。
そういう暮らしが、
人間にとって一番ふつうでしあわせな生き方やないかと思てます。
おさき:
えらい、たいそうなこと言うてはるけど
ほんまは、飽きっぽいだけやったりして・・・。
ワクワク:
ギク。
家主:
ところで、わくわくさんは、最初から自営業でおましたんか?
どこぞの会社に就職するということは、
考えやしまへんでしたんか?
ワクワク:
じつは、私には一つ、
就職するには大きな障害がありまして・・・。
おさき:
もしかして、朝、起きられへんのとちがいますか?
ワクワク:
ギクッ。なんでわかります?
おさき:
時々、昼の日中に、
目覚ましがえらい大きな音で鳴ってますのんや。
そやのに、このお人、いっこうに起きて来はる気配がないんですわ。
ワクワク:
・・・そら、えいらすんまへん。お騒がせしてます。
あの、自分で言うのもナンですけど、私、根はマジメやと思てます。
家主:
いきなりなんです? まぁ、そや思いますけど。
ワクワク:
そやけど、いくら真面目に努力しても、
朝起きるのだけは、どうやっても、ダメなんですわ・・・。
多分、これは受験勉強あたりからひどくなったんやと思いますが、
子どもの頃から起きるのはずっと苦手で。
仕事でも、一時は徹夜が続いて、
体内時計が完全にこわれてるんやないかと思うんですわ。
家主:
そういえば、以前わたしとの約束にも、遅れはりましたなぁ。
ワクワク:
へぇ。その節はえらいすんまへんでした。
そのせいで、今までどんだけ信用を失ってきたか・・・。
聞くも涙、語るも涙の、マジで悲しい物語ですわ・・・。
家主:
まぁまぁ。
ワクワク:
そやさかい、就職するならフレックスタイムの会社か、
夜から仕事が始まる会社やないと無理やと、はなから思てました。
それで、はじめは、塾の講師で就職が決まってたんです。
家主:
ほぅ。今はパソコン講師してはるらしいけど、
講師っちゅう仕事が好きなんやねぇ。
ワクワク:
へぇ。
大学の就職活動で、友人にリサーチしまして、
私にあう職業をアンケートしましたら、3つ出てきたんです。
1.先生、
2.さすらいの芸術家
3.フリーター
おさき:
フリーターって、職業ちゃいますやん・・・。
この人、友達にからかわれただけとちゃうやろか・・・?
大家:
しぃっ・・・!
ワクワク:
へぇ。まともなんは、1の「先生」だけやったんで、
その線で就職活動してみたんです。
もともと、人に何かを教える仕事は好きでしたさかいに。
そやけど、就職活動中、ずっと、ものすごい違和感でした。
家主:
何がひっかかったんです?
ワクワク:
社会に出て働くということは、会社を選ぶことでしかないのか?
ということです。
私には、会社で働くということが、
ものすごい不自然で窮屈なことに思えて。
それに、大学までに勉強したことと、
社会人として働くことの間に、ものすごいギャップを感じました。
大学までに勉強したことだけで、社会で働けるとは、
私にはとても思えなかったんです。
それで、いろいろ考えた末、内定もらった塾講師を辞退ました。
おさき:
そらまた、景気のえぇ時期やったらよろしいけど、
えらい思いきらはりましたなぁ。
ワクワク:
それが、ちょうどバブルが終わって、
就職氷河期と言われた時期です。
まわりには心配されましたけど、
なんでか、なんとかなるという予感がしてました。
おさき:
まぁ、心配性なんだか、楽天家なんだか。
家主:
ほな、その後、どないしたんでっか?
ワクワク:
しばらくフリーターをしながら、手に職をつけることにしました。
週に1回、コンピューターでデザインをする勉強をしました。
コンピューターはわりと好きで、
叔父のパソコンを借りてプログラミングのまねごとをしたりしてました。
そのコンピューターで、私の得意なアート系の仕事ができたら、
これからの時代、食いっぱぐれることはないやろう、
と判断したわけです。
家主:
その判断、当たりましたな。
ワクワク:
へぇ、結果的に、大当たりでした。
その当時、コンピューターでデザインするのは印刷物だけでしたが、
その数年後、インターネットの時代が来ます。
デザイン事務所で働きながら、
ホームページ制作の本を読んで、独学で勉強しました。
当時はそれほどたいした技術や知識も必要なかったので、
ゆっくり自分のペースで学べました。
家主:
時代の流れに、うまく乗ったわけですな。
おさき:
流行には、乗り遅れてはるみたいやけど・・・。
ワクワク:
へぇ、そうです。
その後、当時のデザイン事務所の環境があわなかったり、
私が人間的に未熟すぎたせいもあって、
人間関係や仕事のストレスをためて病気退職したんですが。
その後、とくに独立する意志もなかったのに、
気がついたら仕事がトントン舞い込んできて、
あれよあれよと気がつけばフリーランスの自営業になってました。
おさき:
早い話が、自分で考えんと、
なりゆきまかせやった、と言うことどすな。
ワクワク:
そうどす。ただただ、行きがかり上、こうなりました。
ところが、です。
不安定やし先行きわからへんし、かなんなぁと思てたんですけど、
自営業っていうのは、いろんなメリットがあるんですわ!
家主:
ほう。というと?
ワクワク:
まず、働く時間を自分で決められる!
もちろん、一般の企業さんの就業時間に合わせた方が
都合がえぇことは多いんですけど、
それでも、かなり自分のペースにあった働き方ができてます。
もちろん、場合によっては、働く場所も決められます。
仕事道具を持ってカフェに行ったり、河原に行ったり。
おさき:
あら、えらい、今風やないの。
ワクワク:
それから、私は自分で何でもやりたい性分ですが、
私一人だけしかいないから、
経営も経理も企画も制作も電話受付も、
ぜんぶ自分でやってしまえるんですわ!
これが、楽しいの、何のって。
「よろず屋」であることも含めて、
毎日、いろんな人に会えるし、いろんな世界が見れるし。
毎日が社会見学、社会勉強で、飽きることがありまへん。
仕事をとおして、毎日が学びなんですわ。
そんなわけで、「成り行き」が、どんどん私のペースにあった方向へ
流れていくようになってきてるんどす。
おさき:
まぁ、それはそれは、えらい都合がよろしぃおすなぁ。
ワクワク:
へぇ。流れにあえて棹差して、
ゆるぎない自分を保つというのが、私の主義やったんですが、
流されるまま流れに乗るというのも案外大事やないか?
こない思うようにもなりました。
家主:
ほほぅ。なかなか、枯れたことを言うお人ですな。
おさき:
ついでに生活も枯れてはるみたいですけど・・・。
ワクワク:
そやけど、これからは、いわゆる コンピューター関連ばかりでなく、
もっとアナログに、手を使い、自然にあるものに近づいた
仕事をしたいと思てます。
家主:
というと?
ワクワク:
子どもの頃、わくわくしながら工作していた時に感じた、
自分でものを作るたのしみを、
コンピューターなどをを介してでなく、
もっと純粋に感じたいということと、
五感で感じた、体に悪そうなものから、距離をおきたいということ。
そして、作れるものは全部自分で作ってしまいたい。
食べものも、着るものも、住む所も、
およそ、作れるものは全部、自給自足してみたい!
そして、ビル・モリソンはんの言葉にあるように、
ほんまにバランスのいい人間になりたい。
私はよく働きすぎて心身のバランスを壊すんです。
それは、パソコンをよく使う仕事というのも、
関係あるかもしれまへんけど。
自分の持続可能性ということをほんまにちゃんと考えて、
実行していかなあかんと思てます。
それが結果的には、地球環境の持続可能性につながる、
とも思うてます。
おさき:
あら、あら、また話が大きくなってきましたな。
家主:
まぁ、大きな話も、身近なところから、一歩ずつですわな。
ワクワク:
へぇ、一昨年からは、三重県赤目の自然農塾で、
川口由一さんの自然農もまなびはじめました。
そして今年は、「半農半X」な暮らしへの足がかりを築けたら・・・
仕事と生活を1つに繋げることができたら・・・
そない、思てます。
おさき:
ぼちぼち、おきばりやす。
家主:
わくわく、楽しゅう仕事つづけられるとよろしいなぁ。
ワクワク:
おおきに。ほんまにそう思てます。
おさき:
ほな、この辺でインタビューもやっとまとまりがついたということ
で・・・、
チャンチャン♪
家主:
ところが、そうは問屋が卸しませんのんや。
このままやと、落語の 「下げ (=オチ) 」 がありまへん。
落語にならしまへんのや。
ワクワク:
あぁ、そうでした!えらいこっちゃ。
ほな、最後に「謎かけ」でもして、ごまかしまひょか。
家主さん、お題いただけますか?
家主:
この課題にちなんで、「自分へのインタビュー」で、どうです?
ワクワク:
え?!最後にいきなり、むずかしい。
う?ん、これはどうでしょう?
「自分へのインタビュー とかけて、
うちのおかんのヘアドレッサー と、解く。」
おさき:
そのココロは?!
ワクワク:
「3つの鏡に照らして見れば、
美点もシワもはっきり見える!」
おさき:
えぇ??どうでっしゃろか・・・。これで落ちたんやろか・・・。
家主:
・・・えぇと、まぁぼちぼち、おあとがよろしいようで・・・。
( ♪テケテンテン テンテケテンテン ?
ふたたび、お囃子の演奏。
訥々亭和久珍、一礼して、袖から退場。 )
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最後までお付き合いありがとうございます。
お粗末様でした。
- スロービジネスクール公式サイト: W. Aさん 「てなもんやよろず屋商売記 (落語形式で自己紹介) 」
- http://www.slowbusiness.org/article.php/200802_egumi_kadai_j