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 2008年10月14日(火) 03:28 JST

スローとは想うこと


自称カルチャークリエイティブ(文化の創造者)の竹之内さん。
「スローとは何?」というテーマを締めくくるのにふさわしいエッセイを寄せてくれました。



スローとは想うこと
竹之内 国幹(SBS5期生)


食べるものがどこから運ばれてきたのか想うこと

ティッシュに生まれ変わる前の木を想うこと

水がどこからきて、どこへいくのかを想うこと

携帯電話の金属は誰がどのように掘ったのかを想うこと

家族が何を幸せと感じているのかを想うこと

遠くの土地の異なる気候に住む人々の生き方を想うこと

今隣にいる人の心を想うこと

爆弾が落とされた人々の怖れを想うこと

マイノリティの人々の視線を想うこと

笑顔があふれる瞬間を想うこと

野菜のいのちが育つ響きを想うこと

子どもの頃楽しかったことは何だったかを想うこと

身体の細胞組織が数週間で入れ替わってることを想うこと

物を買いたくなる気持ちを想うこと

森の中で、目をつむり、聞こえてくる音を想うこと

キャンドルの灯に平和な世界を想うこと



「何故」を想うこと

美しいとは何かを想うこと

いのちの響きを想うこと

想う行為とは、ゆっくりなことであり、ゆっくりだから想える。

対象に心を配り、そのあとで、自ら咀嚼する。
世界は時に、分かりずらい、だから想うことを止める。
すると、単純で、細く、もろいつながりしか自分以外とつくれない。

ゆっくりと想いをめぐらす、少しづつ、太く、色々な方向からいのちが
つながる。自分と他人が、植物が、動物が、あらゆるいのちがつながる。
幸せだと感じる価値観に出会わせてくれるつながり。

盲目的に限られた誰かの方向一点に、一方的に富が集中する構造は、
もたない、ほころびる、壊れる。想うことで、命といのちがつながり、
共に幸せに生きていく点が見つかる。
点は線になり、網の目のようにつながりだす。

色んないのちがあり、想うことから、繋がる点に、お互いにとっての幸せがある。

それがスローということ。
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