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 2009年1月 6日(火) 20:13 JST

急ぎすぎないのがアレクサンダー・テクニークの本質


アレクサンダー・テクニークというボディワークを仕事にしている、石井ゆりこさんに「スロービジネス」をテーマに書いてもらいました。
ご自身がされている、アレクサンダー・テクニークの本質を語る中に
たくさんの「スロービジネス」の大切なポイントが含まれている気がします。


「急ぎすぎないのがアレクサンダー・テクニークの本質」

石井 ゆりこ(SBS3期生 冒険コース)
http://www.littlesounds.com/

アレクサンダー・テクニークという、
からだを通して「自分の使い方」を見直すボディワークを仕事にしています。
アレクサンダー・テクニークには、いろいろな刺激に対する
反応の質を変えるワークである、という定義もあります。

まわりの人からの刺激に対してや、
自分が「さあ、これをやろう!」と思うという刺激に対しての反応を変えていきます。
上記の場合、自分の一部分(首とか肩とかお腹とか)を固めて身構えて立ち向かう、
というふうになりがちなのですが、
そうではなく、より全体的にそのことに向っていく、という訓練、でもあります。



石井さんのHPより画像を拝借)

ひとり起業で、家のなかにセッションルームを持って、そこでの個人セッションが柱です。
ときどきグループワークを主催したり、
呼んでもらって学校や諸団体(介護関係、音楽・演劇関係など)でのワークもしています。

手を使ってのハンズ・オンも含めたガイドによって、生徒さんが自分自身を
どう使っているかにより気づけるようになり、
気づかずに自分を不必要に固めていた習慣をやめていく手助けをします。
日常動作や、呼吸や発声、楽器の演奏などについても観ます。

   

例えば、「人の話を聞いているとだんだん緊張してきてしまう」という人。
人の話をよく聞こうと思って、顔を前につきだして聞いていました。
それをやめて、人の話を聞いているあいだも
自分の背中もなんとなく意識に含めていると、
より自分全体で話が聞けるようになり、
自分も楽になったし、相手にとっても心地よいスペースができるようになりました。

セッションを通して次のような変化も生まれます。
「すぐに慌ててしまっていたのが、あまり慌てなくなった」、とか、
「人に左右されすぎなくなって、自分自身の声を聞けるようになった」、とか、
「何かあるとすぐに身構えていたのが、ゆったり構えられるようになって、
人にも『雰囲気がやわらかくなった』といわれるようになった」などなど。

この仕事をやっていて嬉しいことは、レッスンに来られる生徒さんが、
最初の目的は「体の痛みをなんとかしたい」とか、
「楽器が上手く演奏できるようになりたい」とか、
そういう目的で来られる方が多いのですが、
何度かレッスンを受けると、
「楽器が上手くなりたいと思っていただけだったけれど、
心の持ちようや考え方が変わってきて、人間関係も変わってきた」などと、
当初の目的とは離れたところにも影響があって、
その人の人生に変化が起きてきたという報告をしてくれたりすることです。
これは、問題のあるところだけを観ずに、その人全体として観る。
すぐに直そうとしない、というアレクサンダー・テクニーク的な
考え方と関係があると思います。
そのほうが、問題そのものも結果として解決して、しかも、元に戻りにくいのです。



この仕事のチャレンジは、「生徒さんに満足してもらいたい」という気持ちが強くなると、
結果をいそいで求める態度になってしまう。
この結果をいそいで求める態度のことをアレクサンダー・テクニーク用語で
「エンド・ゲイニング」と言うのですが、
エンド・ゲイニングになるとうまくいかないのです。
実際、自分自身を含めいろんな人を観ていると、
急ぎすぎて上手くいくはずのことが上手くいかなくなってしまっていることは
とても多いんですよね。
目標を持つのは大事なことだけれど、それにとらわれすぎず、
目標をいったん忘れるぐらいのつもりでやっていくと、
いつのまにか目的地についていた。
それだけでなく、目的以外のところでもいろんな発見があった、ということがあります。

ミュージシャンが「上手く弾きたい」と思ったり、
人前に立つ人が「緊張しないように」と思ったり、
目標というと大げさだけどちょっとした「願い」がいろいろありますが、
その「願いの思い方」のなかに、自由さとか、
ちょっとした遊び心とかがあるかどうかが、ポイントです。

アレクサンダー・テクニーク教師として、
「生徒さんに喜んでもらいたい」ということも、
とらわれすぎないで願っていたいと思います。

またビジネスとしていうと、わかりやすいほうが宣伝しやすい、
ということがありますが、「こういう結果が出ます!」というふうに
わかりやすくしすぎると、
アレクサンダー・テクニークの本質から離れてしまうこともあります。
アレクサンダー・テクニークには本質的に、
とらえにくいところがあると思います。
そのへんのバランスをどう表現するかが、悩みどころではあります。

この仕事のいいところでもあり、チャレンジでもあるのは、
自分がどういう状態でいるかが、
ワークにすぐに反映してしまうところです。
自分が無理をしていると、そういうつもりがなくても、
ハンズオンでの手の使い方も強引になってしまうし、
生徒さんにも無理をさせてしまう。
生徒さんの状態も、ゆったりと見られなくなってしまう。
だから自分をいい状態にしておくことが大事なんですが、
それは、ある状態に自分を固めておくことではなくて、
まわりの影響を受けたり、変化していったりしながら、
生き生きと生きていることだと思います。
なかなか難しいですが、チャレンジしがいのあることです。


★★★
もっと詳しくアレクサンダー・テクニークについて知りたい方は
ぜひ、石井さんのホームページをご覧ください。


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(HPより拝借)
  • 急ぎすぎないのがアレクサンダー・テクニークの本質
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  • 急ぎすぎないのがアレクサンダー・テクニークの本質
  • 投稿者:宇都宮 千佳 on 2008年7月14日(月) 13:55 JST

石井さん、こんにちは! 

目標を持つのは大事なことだけれど、それにとらわれすぎず、
目標をいったん忘れるぐらいのつもりでやっていくと、
いつのまにか目的地についていた。
それだけでなく、目的以外のところでもいろんな発見があった。

これっていいなぁ。 

私も強くこれだ!と思ったら、後は忘れて、日々の生活をていねいに・・
と思っているのですが、なかなかこれが簡単なようで難しいです。

目標や計画ばっかり立てて人生が終わらないよう、日々の生活や
仕事すべてにおいて楽しんでいかなきゃですね。
またの再会を楽しみにしています。  chika