SBSでは、スロービジネスを実践するためのちょっとした練習や経験を積むことができます。
学生は、スロービジネススクール(SBS)を運営しているスロービジネスカンパニー(SBC)の事業に関わることができます。これは、まずビジネスをちょっと試してみたり、経験するいい練習になります。
SBCの事業には、販売事業として、ウェブショップ膳(Zen)がありますが、任意でこの企画・運営に関わることができます。スローなコンセプトの商品を提案したり、自分が企画した商品を販売したり、広報や宣伝について考え実践したり。また、適宜スカイプ上で勉強会を開いて一緒に考えていくこともできます。
スロービジネスを実践する上でぶつかる壁は、ジャンルは違えどそこには共通点があります。スロービジネス仲間として、ショップ膳(Zen)の事例を学生に共有し、それをネタにしながら、みんなで知恵を出し合い、考えやアイディアを出し、そこから得たそれぞれのヒントを学生自らのスローライフ&ビジネスに役立てていただくことを目指しています。
コミュニティ創造事業として、「ゆっくり村」があります。福岡県田川郡赤村で実施しているこのプロジェクトでは、オルタナティブなライフスタイル――お金を消費しなくても、楽しく豊かに暮らせる――の提案と見本になることを目指しています。また、地域全体を豊かにしていけるような仕組みも模索していきます。
ゆっくり村では、随時訪問者を募集しています。そこで田植えや農作業といった田舎経験を体験することもできますし、自らワークショップなどのイベントを企画することもできます。
また、SBS自体の運営に関わることもできます。現在では、スローなライフスタイルやスロービジネスへシフトするためのサポートツールの開発も、学生有志メンバーで行っています。決まったカリキュラムはありませんので、学生の発案で自ら自由に学ぶ場を設定できます。
また、SBS内で流通させている地域通貨(膳)も学生有志でチームを組んで運営しています。学生発のプロジェクトの運営に地域通貨を使ったり、食べ物の交換に使ったり。地域通貨はさまざまなところでニーズがあり、それに答えながらいかに活発に回していくかが課題となります。
これらの事業で学んだことは、自らの糧となります。ここで得たものは、自分の関わる別の団体や会、会社の運営に生かすこともできますし、自らのライフスタイルの参考とすることもできるでしょう。
「実際の経験から一番学ぶことができる」と考える、実践型のスクールならではのスタイルです。
SBSにはさまざまな「やりたいこと」や夢を持った学生が入学してきます。そうした学生がプロジェクトを立ち上げ、周りの学生を巻き込みながらプロジェクトの運営を進めていきます。
現時点では何がやりたいかわからない人も、こうしたプロジェクトに参加することにより、さまざまなヒントや刺激を得て、自分の力を発揮したり、自らの方向性を見出していく可能性を得ることができます。
プロジェクトを主体となって進める学生にとっては、協力してくれる人が現れ、心の広いお客さんになってくれたり、販促イベントや出店イベントをサポートしてくれたり、心強い仲間を得られることでしょう。
そんな、「学びあう」、「育ちあう」場となることをSBSは目指しています。
SBSの内部でスロービジネスを展開していくというよりも、SBSとSBCの周りにいくつものスロービジネスが拡がっていきます。
物心両方の側面からつながりの中でサポートを得られることでしょう。
こうして、自発的な動きの中から、SBSの人とのつながり、心のつながりを糧にスロービジネスが実践的に広まっていくでしょう。
参加者が動けば動くほど、スロービジネスが世の中に広まっていきます。
『知ることから始めよう』という原子力関連のブックレットもプロジェクトからスタートして冊子作成&販売という動きにつながりました。
また、小出裕章講演DVD「六ヶ所再処理工場が問う私たちの生き方」も学生から発案された形でDVDが作成され販売されています。
06年度のSBS活動報告を一部公開しています。