スロービジネスカンパニーの事務局を努めている上條といいます。
なぜ、SBSに出会い、事務局まで来てしまったのか。
SBS1期として入学した当時、就職活動をしていました。
今の社会構造(グローバル化、大量生産&大量消費)
にずっと疑問を持ち、自分のしたいことを模索しつつ、
しかし就職したい会社がないことに悩んでいました。
そんなある日、とある本に目が留まりました。
それは、大学2年生のときに読んだ
辻信一さんの『スロー・イズ・ビューティフル』でした。

そういえば、ここに『スロービジネス』という
言葉が出てきたような・・・。
私の求める仕事がもしかしたらそこにあるかもしれない。
そう思い、本を読み直し、ネットで検索をかけたのです。
すると、「スロービジネススクール第1期生募集!」
との文字が飛び込んできました。
「これだ。」という直感が頭をよぎり、
鼓動が高鳴りました。
今思うと、その直感どおりでした。
これが私のターニングポイントだったのです。
SBSに入学してみると、さまざまな人がいました。
型にはまらないユニークな人たち、
社会を変えようと模索している人たち。
それも肩肘張るんじゃなくて、楽しんで活動している。
そんな学生たちを見ながら、
「決まった生き方はないんだ。
自分のしたいように生きていい。
何も義務はないんだ。」
と思えて、とても楽になったのでした。
それまでの世界と違う世界を知れたこと。
自分にとって、それはとても大きな出来事でした。
元々私が興味があったのは、民族紛争や人権、平和
といったむしろ政治的なことでした。
NGOに関わったことも
ありましたが、SBSにいる人たちはそれまで
私が関わってきた人とは、少し系統が違うように思えました。
最初にビックリしたのは、農とか自給自足に興味がある
人が多かったこと。
農業については「大変」だとか、「やっていけない」とか、とにかく
ネガティブなイメージしかなかったので、私は全く農には
興味を持てなかったのです。
ただ、家でも両親が「安心な野菜を」と有機で家庭菜園を
やっていましたから、その意義はわかっていたつもり
ですが、自分が自らやろうなんて思ったことは全くありませんでした。
パーマカルチャーにエコビレッジ、自然農という自分の知ら
ないジャンル。
そんなことに興味を持つ学生に当初とまどいを覚えつつも、
徐々に影響を受けていきました。
環境問題にもそこまで興味を持たなかったものの、
合宿で聞くコーチョーや講師の方のお話、
SBS学生やメーリングリストの情報を読むうちに、
結局のところ紛争やら人権のことなども全てがつな
がっていることに気がつきました。
SBS学生生活を通して、少しずつ少しずつ、
自分の考え方が変わっていったのです。
今では、農的暮らしを営むことが夢になりました。
そして、ささやかですが、
畑を借りて少しずつ野菜を育てています。
自然農の畑があまりにも魅力的で、
今ではすっかり取りつかれています。
農に全く興味のなかった自分が
それを夢に描くようになるなんて!
入学前の自分が今の自分の姿を見たら、
その変化にありようにとってもビックリすることでしょう。
そんなこんなで、縁があって、事務局で働くために、それまで住んでいた神奈川から福岡まで来てしまいました。
日々発見があり、日々成長していく。
1年前の自分とも、半年前の自分とも、昨日の自分とすら
今日の自分は違います。
明日の自分や1年後の自分が楽しみです。
(1期生 上條麻子)